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2010年12月30日 (木)

極北の夜空に(3)

それは、明日にはイエローナイフを発たなくてはならないという夜のことでした。それまでの3夜はオーロラを観ることが出来ず、最後の機会と祈るような気持ちで星空を眺めていた時、ス~ッと白い線が兆しのように現れました。それは徐々に揺れながら広がり、みるみるうちに空いっぱいの光のカーテンとなりました。そよ風に吹かれてそよぐようにフワリフワリと揺れながら、その輝きが緑と黄色に彩られていく様を、私は信じられない思いで見つめていました。この神秘的な光景が現実のものだとは…例えようのない美しさというものが目の前に存在している…その圧倒される程の輝きを前に、たった一人で宇宙空間に浮かんでいるような錯覚に陥った自分を、もう一人の自分が見つめている…

気がつくと、ロッジにいた人達全員が外に出てきており、感激のあまり、皆抱き合って喜びを分かち合っていました。その歓喜の渦にいつの間にか私も巻き込まれていました。


(極北の夜空に4に続きます)

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