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2010年12月14日 (火)

極北の夜空に(1)

飛行機のタラップからカナダの地に降り立った夕刻、微かに煌めきながら舞い散る雪のようなものが、ダイヤモンドダストであるということを初めて知りました。気候条件が揃わないと見られないというそれは、蛍の光のように儚く消え、私はその様を、一抹の淋しさと共に見つめていました。

オーロラをこの目で見たい…その強い思いが、私をカナダへと向かわせました。イエローナイフは真冬にはマイナス30℃以下にもなる極寒の地です。太陽も日中僅か数時間、遠い空の彼方に存在しているのを感じるだけで、その暖かなぬくもりも冷気で遮断されていました。レンタルした防寒具とブーツ、手袋がなければ、昼間でもとても外出等出来ません。数分で睫毛も鼻の中も凍り、シャリシャリと音がする程です。それでも凍った湖の上で遊んだり、犬橇に乗って自然の中を駆け抜けたりするのは本当に楽しくて、私はいつしか時の経つのを忘れました。

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