« 極北の夜空に(4) | トップページ | 極北の夜空に(6) »

2011年1月 4日 (火)

極北の夜空に(5)

トロムソでの最初の夜、珈琲を飲み終え、外に出て間もなくのことです。イエローナイフの時のように、夜空にス~ッと白い線が通るのを見て、私にはすぐわかりました。間もなくあの光り輝く夜空の神秘が繰り広げられるのだ、と…やがてそれはイエローナイフの時と同じようにフワリフワリと揺れながら空いっぱいに広がる光のヴェールとなりました。このまま地上に降りてくるのではないか…手を伸ばせば届くのではないか…そう思われる程近くにオーロラを感じました。紫とピンクが入り混じり、暖かさと柔らかさも感じられるその輝き…厳しく凜と澄んだ遠い空に、冬の女王のように気高く存在していたイエローナイフのオーロラ。女神の纏う優美な純白のドレスが夜空に揺らめきながら広がり、色づいていくのを共に眺めているようなトロムソのオーロラ。その在り方も色合いも違うのに、どちらも素晴らしい美しさでした。

|

« 極北の夜空に(4) | トップページ | 極北の夜空に(6) »

自然、旅、味」カテゴリの記事