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2011年4月 9日 (土)

エレジー(7)~2008.9.17の記事~

暗闇の休符後は2人の静かな、あまりにも静かなデュエットです。この2人に、未来はないように思われます。それをお互い理解していながら口には出さず、静かに語り合っているのです。

H.K先生は、83小節目は声質の違う2人の語らいだと仰っていました。続く84小節目からの再現部は、二度と逢えない人を想い、心の中で別れを告げるところだと…ここは最も弱く美しく、不安と怖れで胸の中が揺らいでいます。

「やはりあの時が最期の語らいだったのだ」と83小節目のデュエットを思い出すようなところではないでしょうか。

H.K先生が仰った「別れ」とは、私など想像もつかないようなものでしょう。本人同士の意志ではもちろんなく、抗うことの出来ない力によって、お互いを想いながらも二度と逢えない…生きているのかどうかもわからない…私はここに歴史の闇を感じるのです。一個人の意志など完全に排除された巨大な闇の動きを…

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