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2011年4月25日 (月)

熊と私(2)

「…一応やり方は教えたんだけど、水の中の魚を捕るのは私でも失敗することがあるから」

「ママ…大丈夫かな…」

「ウチの子達お魚が大好きで、あなた達のママにいつも、捕って捕ってってせがむんですって。妖精さんがあなた達のママを心配して、ずっとついていてくれてるんだけどね。この間はお魚を追いかけていて、川の中で転んで足を岩にぶつけて、腫れてしまったそうよ」

「あっ!そう言えば、ママ足が痛いって言ってた!」

「その時はさすがに、時々入れ替わって欲しいなんてお願いして、悪かったなぁと思ったわ」

「そうなんだ…ママはどうして熊さんの子供達のママになっても良いって思ったのかな」

「初めて私と妖精さんがここへ来た時(あなた達はグッスリ寝ている真夜中よ)ママはそれはそれは驚いていたわ。でも話しを聞いてくれて、私の子供達の様子も妖精さんが見せてくれて、ちょっとだけなら、熊さんの子供達のママになってみても良いなって言ってくれたの」

「それなら、またママは戻ってくるんだね」

「そうよ。私だって、ずっと人間の体のままではいられないもの」

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