« 日常のヒトコマ(2) | トップページ | 輝きと共に(2)~2008.10.30の記事~ »

2011年6月27日 (月)

輝きと共に(1)~2008.10.27の記事~

シューマン:
ABEGG変奏曲
作品1より
Cantabile

タイトル通り、アベッグという架空の令嬢の名の綴り“ABEGG”をそのままモティーフとしているこの曲は、愛らしいテーマに始まり、緊張と性格の多様さを示すvar.1、対話と和声のvar.2、エチュードのような性質のvar.3…と、様々な表情を私達に見せてくれます。中でもvar.4にあたるCantabileは非常に美しく、時空間を駆け抜けていくようなvar.3とのコントラストが際立っています。

cantabileは、宇宙空間にいるかのような浮遊感と、それでいて星を掴むようなオクターヴの意識と安定感があり、そのテンポゆえに、手の内を全て聴衆にさらけ出してしまうことになります。左手で示されるゆったりとした揺らぎ…そのテンポもフレーズ感も、指先の緊張感の上に成り立っています。

|

« 日常のヒトコマ(2) | トップページ | 輝きと共に(2)~2008.10.30の記事~ »

ピアノ」カテゴリの記事