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2011年7月19日 (火)

声質と演技力(2)~2008.11.13の記事~

「Si,Michiamano Mimi(ええ、皆は私をミミと呼びます)」
「Si」英語で「Yes」に当たるイタリア語ですが、最初のこの「Si」が非常に難しいのです。社会人になってから教えて頂くようになったY・S先生に、数年振りにこの曲を課題として出された時「Si」と歌い出した私は「側にいるロドルフォが感じられないわ」といきなり止められました。オペラの一幕に降り立ったかのような臨場感を求められていたのだと思います。控え目な静かな歌い出しではあっても、舞台からオーケストラボックスを越えて会場の隅々まで行き渡る響きが欲しい、とも…持って生まれた声帯、個性としての歌心、そして歌う技術。加えて演技力が必要となります。ここで言う演技力ですが、声楽という表現方法を最大限に生かした、余分な感情を削ぎ落とした洗練されたものでなくてはならないと思います。側にいるロドルフォに生々しく語りかけるのであれば、それは演劇のほうが良いのであって、オペラという表現方法を使う意味がないと思われるからです。

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