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2011年8月16日 (火)

オーラに包まれて(1)~2008.12.3の記事~

モスクワ音楽院のサマースクールでは、毎晩、隣接するラフマニノフホールで、教授陣によるコンサートが開かれていました。冬のシーズンに向けて、先生方がこのような場で試されるのだと聞き「あれでベストの状態ではないなんて!」と驚いたものです。

或る日、午後のマスタークラスを聴講し、部屋を出ようとした私は、H.K先生もいらしていたことに気づきました。側にはA.S先生もいらっしゃいます。先生も私に気づき、手招きをして下さいました。先生は私が行くなり「Sが貴方に今夜の譜めくりをして欲しいんですって」と仰いました。その晩のコンサートはS.K先生のヴァイオリンで、A.S先生が伴奏だったのです。ベートーヴェンは難しいからと、事前に1冊だけ楽譜を見せて頂き、後は本番で初見で…ということになりました。

本番前、舞台袖で、譜めくりをするだけの私が一番緊張していました。舞台に上がり、A.S先生の少し後ろに座り、ドキドキしながら待っていた時です。調弦を終えたS.K先生がピアノのほうを振り向き、御二人の目が合った途端、凄まじい“気”のようなものようなものが溢れ出し、私はその中に飲み込まれてしまいました。

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