« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »

2011年9月

2011年9月20日 (火)

心に残る

或る夕方、私は次女のことを叱っていました。同じことの繰り返しがもう数日続いていた為、謝る次女に「明日になったらまた忘れて同じことをするんでしょ!」とキツく言ってしまいました。すると、私達の様子を見ていた長女が「ママ、許してあげなよ!」と止めに入り「愚かなことって繰り返してしまうんでしょう?おおらかな心は十字架の愛なんでしょう?」と言いました。私は驚き、次女を叱るのを忘れてしまいました。

長女が転園した幼稚園で戴いた読み物に、その祈りの言葉は載っていました。幼児向けのものではありませんでしたが、卒園までの間、毎晩絵本と共に長女と次女に読み聞かせていました。

「非難って何?」「愚かって何?」長女の質問に答えながら、私自身も噛み締めるように読んでいました。長女が小学生となってからは、寝る前の読み聞かせの本も長いものとなり、お祈りもすっかり忘れてしまっていたのです。あれから一年半も経った今になって、長女の口からその言葉を聞くことになるとは思わず、驚き恥じ入りました。と同時に、長女の中に祈りの言葉がちゃんと残っていて、心を豊かに耕し続けてくれるであろうことを、とても嬉しく思いました。

|

日々の祈り

おおらかな心が欲しいのです
どこまでも広がっている大空のような心が

人の自分中心な振る舞いを目にしても、心の波を騒がせることなく、冷静に受け止めることの出来る心が

誰の協力も得られず、自分一人で仕事をすることに疲れを覚えることがあっても、周りの人を非難したり、悪く思ったりすることのない心が

けれども神様
いつもおおらかでありたいと願いながら、小さなことにこだわり
優しくありたいのに、人を傷つけてしまい
賢くありたいと思いながら、愚かなことを繰り返してしまう私です

おおらかな心
それはイエス様の御心
十字架の愛なのですね

|

2011年9月10日 (土)

広がる世界(2)

結婚当初、我が家にあったコーヒー挽きは壊れてしまい、次女は実物に触れたことがありませんでしたので、本のイメージそのままに、コーヒー挽きを回すと音楽が鳴るものと思い込んでいたのです。妖精アマリリスの魔法によって、おばあさんの手元に戻ってきたコーヒー挽きは二重奏になっていて、それがまた素敵だと、次女も思っていたようでした。最近目にすることの多い、絵本に出てくるお料理やお菓子を忠実に再現したレシピのように、音楽を奏でるコーヒー挽きも是非作って頂きたいものです。

今は、やはり私が昔大好きだった本「シャーロットのおくりもの」を毎晩読み聞かせているせいか、蜘蛛の巣を見かけると次女は「シャーロット」と呼びかけています。子供用に易しく直されたものではなく、そのままを読んで欲しいと思っておりますので、長女達が、名作と呼ばれる美しい様々な物語を読むのは、まだ少し先のこととなりそうですが、これからあの素晴らしい本の世界を体験することが出来るのだと思うと本当に羨ましいです。長女達の心の糧となる、その時々にふさわしい本をこれからも用意していきたいと思っています。

|

2011年9月 9日 (金)

広がる世界(1)

先日、お友達の御宅にお茶に招いて頂いた時、テーブルの上に置いてあったコーヒー挽きを見て、次女が「やってみたい」と言い出しました。おウチの方が「やってくれるの?助かるわ~」とコーヒー豆を入れて下さり、次女は嬉々として挽き始めたのですが、しばらくして「あれ?音がしないよ」と言います。次女の疑問にハタと気づいた私は「これは、カスパールのおばあさんのコーヒー挽きじゃないのよ」と、答えました。

夏休み前に、本屋さんで懐かしい本を見つけました。私が今の長女と同じくらいの歳の頃に繰り返し読んでいた「大どろぼうホッツェンプロッツ」シリーズです。3冊揃って置いてあり、懐かしさと、再び読み返したい気持ちとで、3冊共購入しました。夏休み中は、長女と次女と3人で毎晩少しずつ読んでいました。夏休みが終わる頃には3冊共読み終え、長女は読書感想文の課題に、ホッツェンプロッツを選んでいました。「大どろぼうホッツェンプロッツ」の最初の事件で、おばあさんのコーヒー挽きが盗まれます。ハンドルを回すとおばあさんの大好きな曲が流れる素敵なコーヒー挽きなので、ホッツェンプロッツも欲しくなってしまったのでしょう。

|

クリスマス・キャロル(2)~2008.12.11の記事~

スクルージの迎えたクリスマスの朝程美しく、素晴らしいものはないでしょう。読み終えると私はいつも思うのです。3人の幽霊は、誰の心の中にも存在する…と。私の中にもいるはずなのです。過去の自分を振り返り、現在を見つめ、未来の自分を予測する存在が…自分の中に、今どれだけ恵まれていて幸せなのか、いかにそれを当たり前のように見過ごしているか、今自分は何を為すべきなのか…感じているものがあるはずなのです。

毎年「クリスマス・キャロル」を読み返す度に、その思いが蘇ります。私にとって大切な一冊です。

|

クリスマス・キャロル(1)~2008.12.8の記事~

街がイルミネーションで彩られ、賑やかにクリスマスソングが流れるこの時期になると、ディケンズの「クリスマス・キャロル」を読みたくなります。クリスマスまでの間、何度となく手に取り、つい最後まで読んでしまうのですが、その都度スクルージの心の変化のプロセスを共に辿り、最後にはスクルージと同じように、心を入れ替えてクリスマスの朝を迎えたような気持ちになります。朝の光は素晴らしく明るく、空気は清らかな冷たさで澄み渡り、見るもの全てが輝き、生きている喜びを全身で肌で感じる…スクルージの迎えた朝の美しさを思い、私もそのような朝を迎えることが出来たら…といつも願うのです。

|

2011年9月 2日 (金)

レナちゃんのストラップ(3)~2010.10.10の記事~

…いろいろなお願いをされました。お化けの言ったことを、そのお化けの家族やお友達に伝えました。

レナちゃんは、おじいちゃんのママとお話ししたくなりました。おじいちゃんのママは、レナちゃんが生まれる前に亡くなっていました。それで、お化けに頼みました。すると、その夜、おじいちゃんのママから電話がかかってきました。レナちゃんは、いつもふざけるおじいちゃんが、どんな子供だったのか聞きました。おじいちゃんのママは「レナちゃんみたいに、いたずらっこだったよ」と教えてくれました。レナちゃんは嬉しくなりました。おじいちゃんのママは、ストラップを外すとお化けから電話がかかってこないと教えてくれました。レナちゃんは、おじいちゃんのママと話したくなった時、ストラップをつけます。ストラップは、レナちゃんの秘密の宝物です。


(終わり)

|

レナちゃんのストラップ(2)~2010.10.10の記事~

或る日、レナちゃんは、夏祭りに行きました。おじいちゃんとおばあちゃんからもらったおこづかいで、レナちゃんは、チョコバナナと、水ヨーヨーと、とうもろこし、綿アメ、水飴、焼きそば、焼き鳥を買いました。くじ引きの屋台のところへ来た時、レナちゃんはくじ引きがしたくなりました。お財布の中を見ました。すると、お金は少ししかありませんでした。でも、くじ引き一回分だけ、何とかありました。

「おじさん、くじ一回お願いします」

レナちゃんがひいたら、5等でした。5等の景品の中に、キラキラしたものがありました。ストラップでした。ダイヤモンドみたいな石と、小さなフクロウがついていました。レナちゃんはとっても気に入りました。それをもらって、おもちゃの携帯につけました。寝る時も枕元に置きました。すると、不思議なことが起こりました。

レナちゃんがグウグウ寝ていると、おもちゃの携帯が鳴りました。おもちゃの携帯なのにかかってきたので、レナちゃんはビックリしました。それはお化けからの電話でした。このストラップは、お化けが電話をかけてきて良い印でした。それから毎晩、お化けの電話がかかってきました。

|

レナちゃんのストラップ(長女のお話し1)~2010.10.10の記事~

長女の夏休みの宿題の一つに、一覧表の中から興味のあるものを一つ以上選んで取り組み、募集するというものがありました。項目は多岐に渡り、読書感想文や作文、手紙、詩、様々なジャンルの絵画やポスター、木工品や裁縫等、30以上の募集があったのですが、その中に童話を書くというものがあり、長女は迷うことなくそれに決めていました。8月末の夏休み明け、原稿用紙に清書して無事提出しました。長女が久し振りに最後まで作ったお話しです。担任の先生に何ヶ所か、語尾や言い回しを訂正して頂いた他は、長女の書いたものをそっくりそのまま(殆ど平仮名ですので、読みやすいよう、ここでは漢字には直しました)掲載したいと思います。また、長女の「いつもみたいにママに書いて欲しい」という希望もありましたので、長女に相談しながらお話しを膨らませたり、新たなエピソードを加えながら書き進めておりますものも、続けて掲載させて頂きたいと思います。お付き合い頂ければ幸いです。

|

忘れた頃に

auブログの頃から、長女の空想のようなお話しを、メモをしながら加筆しまとめ、皆様に読んで頂いておりました。この2年半の間に、10話程載せているでしょうか。

去年の夏、小学生となって初めての夏休みの宿題の一つに、自由研究がありました。一覧表の中から、長女は童話を書く課題を選び、一生懸命考えていました。夏祭りに行ったことをヒントに「レナちゃんのストラップ」というお話しを書いて提出したのですが、もう応募したことすら忘れていた12月の或る日、仙台市賞を戴きました。

今年もまた新しいお話しを提出する予定でおりましたが、ラストが上手くまとまらず、間に合わなくなってしまいましたので、やはり以前ブログに掲載させて頂いた、スイスのお友達のところへ、主人公が一人で逢いに行くお話しを、長女自身の言葉で、主人公の名前もタイトルも変更して清書しました。いつも思いつくままに喋り、後で私が携帯でまとめたものを読み聞くのと違い、原稿用紙に何枚も書くのはかなり大変だったようで、書き上げただけで長女は大満足の様子でした。

「レナちゃんのストラップ」を続けて掲載させて頂きたいと思います。

|

2011年9月 1日 (木)

贅沢な音

自身でピアノの調律をすることが出来たら…と、思うことがあります。気になる音程をその都度こまめに調律することが出来たら、どんなに良いだろう…と。

お箏とお三味線のお稽古に通うようになってからは、その思いが一層強くなりました。どちらの楽器もお稽古前にまず調弦し、お稽古の最中はもちろん演奏の合間にもこまめに調弦しながら、常に音程を整えるからです。ピアノと違い、弦があまりにも不安定で、絶えず調弦をする必要があるからですが、完全音程を整えると響きが澄み渡り、清々しい気持ちになります。ピアノを弾いていると、調律出来ないということをつい忘れてしまいます。微かに狂った音程部分を、心の中で切り捨てるようにするのは、あまり気分の良いものではありません。

こまめに調律をお願いするのも難しいので、年に1~2度調律して頂いた後にピアノを弾くのが本当に楽しみです。1時間半以上、時には2時間かけて丁寧に調律されたオクターヴの美しさ、最高音まで調えられたピアノで最初に弾きたくなるのはいつも平均律です。私のささやかな贅沢の一つです。

|

夏の終わりの独り言(長女の空想より)

ミ~ンミンミンミンミンミン!
ミ~ンミンミンミンミンミンミン…

あぁ…どうしても“ン”の音が入ってしまう。キリリッとかっこ良く“ミミミミミミミ!”とミの音だけで鳴きたいのに…“ミ~ン”とか“ミン”だと、何だか間延びして締まらないじゃないか。

力を抜いてもダメみたいだ。今度は力一杯鳴いてみよう。

ミ~ィミィィミミミミミィ!

これじゃあまるで子猫みたいだな。え~い、これならどうだ。

ミ~ンミミミミミミミ~ン!!ミンミンミミミミミミミミミン!!

「あ~蝉の鳴き声うるさい!そんなに力一杯鳴かなくても良いのに」

うるさくてすみません。夏が終わる前にどうしても、自分の納得のいく音で鳴きたくて…


(終わり)

|

« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »