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2012年8月29日 (水)

無意識が綾なすもの(3)

この部分を弾く為にそれまでの13小節があるのだと思わせる程、私にとっては美しく、また何かを感じさせる音楽でした。でも、その何かがわからず、モヤモヤしたまま、H.K先生にレッスンして頂いていた時です。ユングの集合的無意識が、14小節目の音楽の中で示されているのではないかという思いが閃いたのです。深くユングについて掘り下げていらっしゃる方が御覧になっていたら、もしかしたら全く見当違いのことを言っているかもしれません。でも当時の私には、一つのテーマが音域を変え音価を変え、折り重なるように表れては消えていく様が、後のユングの集合的無意識に通じるように感じられたのです。世界中のありとあらゆる人々が、それぞれの国と地域でそれぞれの人生を営んでいる・・・お互い存在すら知らない者同士、すれ違うことがあっても気にもとめない者同士が、無意識下では繋がっている・・・それぞれの意識は表面的には交わることはないが、無意識下では同じテーマを歌い、同じ音楽を奏でている・・・一つのテーマが人の一生のように、テーマの重なりはそれぞれの人生の織り成す同じ無意識状態のように感じられたのです。

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