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2013年1月16日 (水)

感覚を奏する(2)

私がまだ音大生の頃から数年に渡り、A.M先生に薦めて頂いて、ロシアの(当時はソビエトの)ピアノ奏法を、或る先生に手取り足取り教えて頂いていたことがありました。先生の御宅で私は、今は廃版となってしまったその教則本と出逢ったのです。載っていた曲は小さな子供の為の易しい譜のものが多かったのですが、どれもが豊かな音楽性に溢れており、最小限とも言える僅かな音の中に、底が窺えない程の芸術の奥深さを思わせる曲もありました。一音の響きに求められている表現の多様性、また、音と音との間に流れる喩えようのない豊かさ、スラーの様々な意味等・・・沢山のことを学ばせて頂きました。一音の中に、一和音一フレーズの中に、これ程の違う音色と意味が隠されているのかと、レッスンに伺う度に驚きの連続でした。

譜読みは易しくても、音楽性においては大人でも難しいと思われるものも多々ありました。カンツォーネもその一曲です。当時の記憶とメモを頼りに、長女と共に学んだこと、またA.M先生にレッスンして頂いたことを、ここに書き記したいと思います。

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