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2013年4月11日 (木)

水の精~2009.1.30の記事~

この世のものとは思えない、妖しい美しさに満ちた不思議なこの曲を初めて聴いたのは、まだ子供の頃でした。それ以来、もう何十年もこの曲に憧れ続け、いつか全身全霊を傾けて弾き込みたいと思いながら今に至ります。

曲の隅々まで、一音一音の余韻まで逃さず、全てをベルトランの詩のイメージのまま表現したいと夢見ています。最初の一和音から、立ち上るような神秘の響きで、夜の湖の美しい水の城が浮かび上がるような音が求められると思うのです。夜の闇の中、水の揺らめきと輝きは、どれ程の妖しさをもって私達を魅了することでしょう。現実とは思えないような美しさに満ちたその光景は、想像しただけで、私を神秘の世界へと誘ってくれます。

私の命が尽きる前にたった一度でいい、全ての音を神秘で溢れさせ、そのイメージ通りに弾きたい・・・或る程度綺麗に弾くことは出来ても、一音一音に全てを込めるような思いを大切にしながらでは、一生かかっても叶わないことかもしれません。それでも私はずっと”水の精”の存在を追い求め、一音一音を積み上げていくことを続けていきたいと思います。

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