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2013年6月19日 (水)

音楽の背景に(1)

以前「二度目の味わい」という記事でも書かせて頂いた、とても熱心な大人の生徒さんのレッスンの時には、考えさせられることが多々ありました。今でも忘れることの出来ない或るレッスンについて、また書かせて頂きたいと思います。

その時私は、J,D先生の公開講座を受講したばかりでしたので、その素晴らしい内容をその方にもお伝えしたく、レッスン後にお話ししていました。バッハの時代は、他の作曲家のフレーズを自分の曲の中に調を変えたりアレンジしたりして転用することが普通に行われ、宗教的な歌詞がつけられることもありました。また歌詞はついていない場合でも、作曲者が宗教的な或る一場面をそのまま切り取って音楽にしたとしか思えないようなところもあり、解釈の一つ、イメージの一つとして、その歌詞の内容や宗教的場面を意識することで、そのフレーズの表情となり、演奏がより深まるとJ,D先生が仰っていたとお伝えした時です。その生徒さんはメモを取りながら、私の話しを熱心に聞いて下さっていたのですが、ふとその手を止めて首を傾げ、納得出来ないといった様子で考え込んでいます。

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