物語

2012年8月29日 (水)

仲良し3人組

「あれ~!ナナちゃん、久し振り」

「あっ!ココちゃんじゃない。ミミちゃんも」

「3人揃うなんて偶然ね」

「ねぇねぇ、どこかでお茶でもしていかない?」

「しようしよう!ここに入らない?」

「座り心地良くて、のんびりしちゃうなぁ」

「・・・それにしても、3人で食事してるのに全然気づかないなんて・・・鈍いのかな」

「良い場所見つけたねっ」

「今度またここで待ち合わせしようよ」

「うん!じゃあ来週またこの場所でね」

「バイバ~イ!!」

・・・

・・・

・・・

・・・

・・・

先日、主人の実家の庭で蝉取りをしていた長女が「痒い、痒い」と家の中に戻ってきました。虫除けスプレーをしてから庭に出たのですが、それでも足を8ヶ所も蚊に刺されていて、そのうち3ヶ所は左膝の横に集中していたので「蚊のお友達同士で偶然逢って、ここでお茶していかない?って○○(長女の名)の血を吸ってたんじゃないかな」と言ったらとても面白がったので、ちょっとだけ会話を作り、枕元で読み聞かせてみました。

「○○達、来週はいないのに、どこで待ち合わせしてるんだろうね?」と長女も次女も眠りにつくまでずっと気にしていました。

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2011年9月 2日 (金)

レナちゃんのストラップ(3)~2010.10.10の記事~

…いろいろなお願いをされました。お化けの言ったことを、そのお化けの家族やお友達に伝えました。

レナちゃんは、おじいちゃんのママとお話ししたくなりました。おじいちゃんのママは、レナちゃんが生まれる前に亡くなっていました。それで、お化けに頼みました。すると、その夜、おじいちゃんのママから電話がかかってきました。レナちゃんは、いつもふざけるおじいちゃんが、どんな子供だったのか聞きました。おじいちゃんのママは「レナちゃんみたいに、いたずらっこだったよ」と教えてくれました。レナちゃんは嬉しくなりました。おじいちゃんのママは、ストラップを外すとお化けから電話がかかってこないと教えてくれました。レナちゃんは、おじいちゃんのママと話したくなった時、ストラップをつけます。ストラップは、レナちゃんの秘密の宝物です。


(終わり)

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レナちゃんのストラップ(2)~2010.10.10の記事~

或る日、レナちゃんは、夏祭りに行きました。おじいちゃんとおばあちゃんからもらったおこづかいで、レナちゃんは、チョコバナナと、水ヨーヨーと、とうもろこし、綿アメ、水飴、焼きそば、焼き鳥を買いました。くじ引きの屋台のところへ来た時、レナちゃんはくじ引きがしたくなりました。お財布の中を見ました。すると、お金は少ししかありませんでした。でも、くじ引き一回分だけ、何とかありました。

「おじさん、くじ一回お願いします」

レナちゃんがひいたら、5等でした。5等の景品の中に、キラキラしたものがありました。ストラップでした。ダイヤモンドみたいな石と、小さなフクロウがついていました。レナちゃんはとっても気に入りました。それをもらって、おもちゃの携帯につけました。寝る時も枕元に置きました。すると、不思議なことが起こりました。

レナちゃんがグウグウ寝ていると、おもちゃの携帯が鳴りました。おもちゃの携帯なのにかかってきたので、レナちゃんはビックリしました。それはお化けからの電話でした。このストラップは、お化けが電話をかけてきて良い印でした。それから毎晩、お化けの電話がかかってきました。

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レナちゃんのストラップ(長女のお話し1)~2010.10.10の記事~

長女の夏休みの宿題の一つに、一覧表の中から興味のあるものを一つ以上選んで取り組み、募集するというものがありました。項目は多岐に渡り、読書感想文や作文、手紙、詩、様々なジャンルの絵画やポスター、木工品や裁縫等、30以上の募集があったのですが、その中に童話を書くというものがあり、長女は迷うことなくそれに決めていました。8月末の夏休み明け、原稿用紙に清書して無事提出しました。長女が久し振りに最後まで作ったお話しです。担任の先生に何ヶ所か、語尾や言い回しを訂正して頂いた他は、長女の書いたものをそっくりそのまま(殆ど平仮名ですので、読みやすいよう、ここでは漢字には直しました)掲載したいと思います。また、長女の「いつもみたいにママに書いて欲しい」という希望もありましたので、長女に相談しながらお話しを膨らませたり、新たなエピソードを加えながら書き進めておりますものも、続けて掲載させて頂きたいと思います。お付き合い頂ければ幸いです。

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忘れた頃に

auブログの頃から、長女の空想のようなお話しを、メモをしながら加筆しまとめ、皆様に読んで頂いておりました。この2年半の間に、10話程載せているでしょうか。

去年の夏、小学生となって初めての夏休みの宿題の一つに、自由研究がありました。一覧表の中から、長女は童話を書く課題を選び、一生懸命考えていました。夏祭りに行ったことをヒントに「レナちゃんのストラップ」というお話しを書いて提出したのですが、もう応募したことすら忘れていた12月の或る日、仙台市賞を戴きました。

今年もまた新しいお話しを提出する予定でおりましたが、ラストが上手くまとまらず、間に合わなくなってしまいましたので、やはり以前ブログに掲載させて頂いた、スイスのお友達のところへ、主人公が一人で逢いに行くお話しを、長女自身の言葉で、主人公の名前もタイトルも変更して清書しました。いつも思いつくままに喋り、後で私が携帯でまとめたものを読み聞くのと違い、原稿用紙に何枚も書くのはかなり大変だったようで、書き上げただけで長女は大満足の様子でした。

「レナちゃんのストラップ」を続けて掲載させて頂きたいと思います。

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2011年9月 1日 (木)

夏の終わりの独り言(長女の空想より)

ミ~ンミンミンミンミンミン!
ミ~ンミンミンミンミンミンミン…

あぁ…どうしても“ン”の音が入ってしまう。キリリッとかっこ良く“ミミミミミミミ!”とミの音だけで鳴きたいのに…“ミ~ン”とか“ミン”だと、何だか間延びして締まらないじゃないか。

力を抜いてもダメみたいだ。今度は力一杯鳴いてみよう。

ミ~ィミィィミミミミミィ!

これじゃあまるで子猫みたいだな。え~い、これならどうだ。

ミ~ンミミミミミミミ~ン!!ミンミンミミミミミミミミミン!!

「あ~蝉の鳴き声うるさい!そんなに力一杯鳴かなくても良いのに」

うるさくてすみません。夏が終わる前にどうしても、自分の納得のいく音で鳴きたくて…


(終わり)

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2011年5月31日 (火)

忘れ去られたキャンディー(2)

もし人間の子供が「あっ!こんなところにキャンディーがあった!」って食べてしまっても、中身は虫だなんて、気づかないかもしれないね。このキャンディー、シャリシャリしてるなぁと思ったら、それは何十本もある虫の脚かもしれない。ママも間違えて食べちゃったことあるかも…

その虫、キャンディーだけでなく、チョコレートも大好きなんだって。中に生キャラメルやクリームの入ったものが特にお気に入りで、クリームの中にドップリ浸かりながら、沢山ある脚でかき集めてベロベロ舐めまわしてるんだって。クリームを食べて大きくなった虫は、体も柔らかくて、かじった時の食感もそっくりらしいから、知らないで食べてしまってもますますわからないね。こっそりチョコレートを割ってみたら、クリームの部分いっぱいに大きくなった虫が、口だけ動かして出てくるかもしれない。

そのキャンディー、食べる前に、中に虫が入っていないか確かめたほうが良いんじゃない?今割ってあげるから…

「うわぁ~!やめて!割らないで!」

(終わり)

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忘れ去られたキャンディー(1)

あれ?そのキャンディーどうしたの?だいぶ前のみたいじゃない。包み紙が張り付いちゃって、綺麗に剥がれないね。ずっと前のお出掛け用に、ママがポシェットに入れてあげたものじゃなかったかしら。

人間に忘れられて、放っておかれたキャンディーには、目に見えないくらい小さい虫がコッソリ寄ってくるんだって。包み紙に、やっと通れるくらいの穴を空けて(もちろん人間の目には見えない小さい穴よ)少しずつ少しずつ食べ進んで、キャンディーの真ん中まで辿り着いたら、そこを巣にして過ごすんだって。毎日毎日周りのキャンディーを食べて生きていて、食べた分だけ大きくなって、その巣の中で身動き取れないくらい太ってしまうそうなの。キャンディーばかり食べて育つから、体の色もキャンディーそっくりで、甘い匂いがして、舐めても甘いんだって。

形はゴキブリに似ているらしいんだけど、ずっと動かずに過ごしているから、ゴキブリのように素早く走ることも飛ぶことも出来ないの。ただキャンディーの中でジ~ッとして、口だけ動かして甘い壁を食べ続けてる。

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2011年4月25日 (月)

熊と私(3)

「…あなた達とのお喋りは楽しいけど、お家のことをいろいろとやるのは大変ね」

「ママが帰ってきたら、熊くんとどんなことしてきたか聞いても良い?」

「あら、それはダメよ。秘密って約束だもの」

「でも熊さんは喋ってるじゃない」

「そうだった…それを言われると弱いわね。わかったわ。入れ替わる時にあなた達のママに話しておくから」

「ありがとう。楽しみだなぁ」

「さぁ、もうそろそろ寝ましょうね。あなた達が起きる頃には本当のママが戻ってきているわよ。秘密を喋ってしまったから、残念だけどもう取りかえっこは出来ないわ。あなた達ともお別れね」

「そんな…もう逢えないの?」

「ごめんね。もう来られないの。でも時々、私の代わりに妖精さんに、あなた達の様子を見に来てもらうわ」

「わぁっ!今度は妖精さんが来てくれるの?」

「ええ。だから寂しくないでしょう?安心してお休みなさい」

「わかった…熊さん、お休みなさぃ…」

「お休みなさい、可愛い子達。あぁ…もう眠ってしまったのね。あなた達のことは忘れないわ。さようなら。元気でね」

(終わり)

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熊と私(2)

「…一応やり方は教えたんだけど、水の中の魚を捕るのは私でも失敗することがあるから」

「ママ…大丈夫かな…」

「ウチの子達お魚が大好きで、あなた達のママにいつも、捕って捕ってってせがむんですって。妖精さんがあなた達のママを心配して、ずっとついていてくれてるんだけどね。この間はお魚を追いかけていて、川の中で転んで足を岩にぶつけて、腫れてしまったそうよ」

「あっ!そう言えば、ママ足が痛いって言ってた!」

「その時はさすがに、時々入れ替わって欲しいなんてお願いして、悪かったなぁと思ったわ」

「そうなんだ…ママはどうして熊さんの子供達のママになっても良いって思ったのかな」

「初めて私と妖精さんがここへ来た時(あなた達はグッスリ寝ている真夜中よ)ママはそれはそれは驚いていたわ。でも話しを聞いてくれて、私の子供達の様子も妖精さんが見せてくれて、ちょっとだけなら、熊さんの子供達のママになってみても良いなって言ってくれたの」

「それなら、またママは戻ってくるんだね」

「そうよ。私だって、ずっと人間の体のままではいられないもの」

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