自然、旅、味

2013年4月29日 (月)

春の風景

春の風景
春の風景
春の風景
春の風景
主人の実家近くのレストランで、美味しいランチを戴いた後、菜の花畑へ行きました。

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2013年4月11日 (木)

その店限定の常識(2)~2009.1.15の記事~

振り返って見ると、お店の、私達のテーブル担当の人が、少し離れた空いているテーブルに両手をついて、屈んでいました。目線をテーブル表面に合わせてしばらく見ていたかと思うと「プフーッ、プフーッ」と少し前に耳にしたのと同じ音をさせて、何とテーブルの上に息を吹きかけ始めました。彼が吹く度に、パン屑が飛んでいるのが見えました。どうやらパン屑を掃除しているらしい・・・ということがわかりました。

何故そんなやり方を?!と見ていて気がついたのは、お店の人誰一人として、そのことを気にも留めていないということでした。彼はいつもそうやって、担当のテーブルを片付けていて、それが注意したり止めさせたりする行為とはみなされていないということなのでしょう。目を逸らすことが出来ずにずっと見ていると、彼は最後の仕上げとでもいうようにテーブルの上を掌でサッと一払いし、フォークやナイフ、ナプキンをセットし始めました。ということは・・・私達のテーブルも同じように片付けられていたということになります。もう行くことはないと思いますが、ナポリの絶景より、ポンペイの遺跡より、強烈な印象として残ってしまっている思い出です。

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2013年4月10日 (水)

その店限定の常識(1)~2009.1.14の記事~

3度目のイタリア旅行で、初めてのポンペイの遺跡を訪れました。個人で行くよりは・・・と思い、ナポリとポンペイを丸一日かけて観光する、昼食付きのオプショナルツアーを申し込みました。

「ナポリを見てから死ね」とまで言われる景色は確かに美しかったですが、それよりも、街全体にやや荒んだ雰囲気が漂っているのが気になりました。美しい部分とそうでない部分の差が激しかったのも、印象に残っています。

ポンペイの遺跡は、ガイド付きでなかなか楽しめました。その後、昼食としてはかなり遅い時間に、ツアーに組み込まれているレストランへ案内されました。お店の外観からは「これは期待出来ないな」と思いましたが、中に入るとそこはレストランというより、寂れた食堂のようでした。それでもポンペイ帰りの観光客で店内はいっぱいでしたし、私も友人もお腹がペコペコでしたので、感傷的な気分に浸ることなく席に座り、お料理が運ばれてくるのを待っていた時、後ろで「プフーッ、プフーッ」という、聞き慣れない音が聞こえてきました。

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2012年7月 2日 (月)

エスカルゴバター(3)

鼻先をくすぐられるような香りとは、このようなことを言うのでしょう。噛み締める度に口中に広がるガーリックとパセリの風味…身を取り出した後に残る黄金色のソースも美味しくて、パンにつけて全て戴きました。地方を回ってパリに戻ってきた時、その値段の手頃さと美味しさから、更に二度も食べに行ってしまいました。私達のテーブルの担当の方が三度共同じ人でしたので、さすがに三回目は恥ずかしかったです。きっと「また来た」と思われていたことでしょう。

帰国してから図書館で何冊か専門書を借り、家でエスカルゴバターを作ってみました。基本のバターとガーリックとパセリに、アンチョビを入れるもの、エシャロットを刻み込むもの等、いろいろな種類がありました。我が家ではシンプルなレシピで、エスカルゴが手に入らなかったので、代わりに牡蠣で作ってみました。そこそこ食べられるものにはなっていましたが、あのカフェで食べたものには到底及びません。エスカルゴでない時点で無理なのですが、諦めがつかないので試してみた次第です。いつか子育てが一段落したら、またパリのあのカフェへエスカルゴを食べに行きたいと夢見ています。

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2012年6月30日 (土)

エスカルゴバター(2)

壮麗な外観を眺めていた時、二人共お腹が空いてきました。生理的欲求には勝てず、手頃なお店を探していると、側にその名も「カフェ・ノートルダム」というオープンカフェがありました。入り口の手書きのボードを見ると、アミューズ、エスカルゴが半ダース、メインとワンドリンクの二千円前後のコースがあったので、それを頼むことにしました。主人はエスカルゴ初体験です。私も食べるのは久し振りだったので、ワクワクしながら待っていると、ガーリックバターのうっとりするような香りを漂わせて、エスカルゴのお皿が運ばれてきました。

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2012年5月29日 (火)

エスカルゴバター(1)

初めてエスカルゴを食べたのは、20歳の頃でした。殻付きのものではなく、調理されて器に盛られたものが、薄切りのバゲットと共にお皿に並べられていました。ガーリックとパセリの風味と相まって、とても美味しかったことを覚えています。日本ではなかなか食べる機会がありませんでしたが、フランスへ行く度に、メニューにあれば必ず注文して食べていました。パリ独特の雰囲気が隠し味となったのでしょう。一際美味しく感じました。

新婚旅行で何度目かのフランスへ向かったのは、初秋の頃だったでしょうか。パリに着いたのは夕方、ホテルにチェックインした時はもう夜も更けていました。パリは初めてだった主人が、ノートルダム寺院を観に行きたいと言うので、外観だけでも…と出掛けました。夜のノートルダムは、明るい陽射しの下での趣とは異なる、神秘的な美しさを漂わせていました。細やかな彫刻…聖人の像…全てが静かに息づいているようでした。

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2011年8月15日 (月)

マドリードで昼食を~2008.11.22の記事~

まだ喧騒前の早朝のマドリード駅で、私達は眠い目を擦りながら朝食を摂っていました。グラナダから寝台列車に乗り、明け方にマドリードに着いたばかりだったのです。日本でも乗ったことのない寝台列車にワクワクしてしまい、良く眠れませんでした。

朝食が簡素なものだったので、普段なら昼食を少し豪華に…と考えるところです。でも、この日の昼食はMcDonaldと決めていました。理由は、世界一豪奢なMcDonaldがあると聞いていたから…

そこは元宝石店だったそうで、佇まいから違いました。中に入ると床は大理石、天井からは煌びやかなシャンデリアが吊され、イートインコーナーは、螺旋階段を昇った2階にありました。豪華な内装であっても、そこはMcDonald、メニューはごく普通なので、何だか安心してしまい、くつろげました。

宝石店や高級ブランド店は、1階が一般的な店舗で、2階がお得意様の為の空間という作りが多いですね。かつては特別な人の為の場所だったのかもしれないなぁ…と思いながら、ハンバーガーを頬張る私達なのでした。

チェーン店ではあっても、やはり地域や国によって違いがあるようです。パリのMcDonaldに入った時は、定番のメニューの他に、ワインやミネラルウォーター、生野菜のサラダ等があって驚きました。フライ類も国によって微妙に違うようです。どこの国か忘れてしまいましたが、チキンナゲットの箱を開けたら、竜田揚げのように大きい塊がゴロゴロ入っていたこともありました。世界各国のMcDonaldを巡るのも、面白いかもしれません。

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2011年8月 2日 (火)

道端のデュランタ

昨日から東京に帰省しています。実家に向かう道すがら、思いがけなく美しい藤色と瑞々しく艶やかな緑に出逢いました。


道端のデュランタ
道端のデュランタ

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2011年5月31日 (火)

ランブラス通りにて(2)~2008.10.26の記事~

私達の少し前を、黒いバックパックを背負った日本人らしい男の人が歩いていたのですが、その黒いバックパックの一部がキラッと光ったように見えた直後、右から伸びてきた手が財布を抜き取り、消えてしまいました。それは文字通り、あっという間の出来事だったのです。混雑の中、その男の人に近づいて知らせることも、財布を盗んだ人間を見ることも出来ませんでした。あの時キラッと光ったように見えたのは、ナイフだったのかもしれません。私は慌てて自分のバッグを掴みました。ファスナーが全開になっていて仰天しましたが(ほんの少し前に閉まっているのを確認したばかりだったのです)幸い何も取られてはいませんでした。その後はとてもパレードを楽しむ気分にはなれず、只々友人達とはぐれないように気をつけながら、人波が途切れるのを待ちました。

私の知り合いの方もスペインで、路地を一人で歩いていた時に男3人に囲まれ、たすき掛けしていたショルダーバッグの紐をナイフで切られて盗られてしまったと言っていました。スペインばかりが危ない訳ではないと思いますが、旅行中はつい開放的な気分になってしまうので、気をつけないといけないですね。

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ランブラス通りにて(1)~2008.10.25の記事~

スペインのバルセロナに着いたのは、或る浅春の昼下がりでした。ロンドンで3日過ごした後でしたので、一点の曇りもなく晴れ渡った空の青さは目に眩しく、胸の奥まで染み込んでくるようでした。自由奔放な若者のような、他を圧倒しながらもむしろそれが心地良く感じられるような…バルセロナの青空にはそんな爽快感がありました。ガウディが設計したというユニークなホテルにチェックインし、早速友人2人と外出しました。その日の夜はランブラス通りでパレードが催されることになっており、街の人々も心なしかソワソワしているようでした。日が暮れるに従って、仮面やパレードの衣装を身に纏った人々が街に溢れ出し、気分も高揚していきます。いよいよパレードの始まる頃には、ランブラス通りはまるで満員電車のような混雑を見せていました。華やかで、さすがスペインと思わせるような奇抜なパレードの連なりに、皆熱狂し、興奮状態となっていた時、私は或る事を目撃してしまいました…

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